海外事業における環境負荷低減の取り組み
PPIHグループは、2023年6月末現在、日本を除くアジアで43店舗、北米で65店舗を出店し、海外事業を拡大しています。事業活動で生じる環境負荷低減の取り組みを当社グループ全体で加速させるため、サステナビリティ委員会に「海外における環境課題への取り組み」をテーマとした分科会を設置し、各国や各地域の店舗が連携し、さまざまな取り組みを進めています。
■海外事業におけるストアコンセプトのロゴマーク
海外事業全体のストアコンセプトとして「美味・健康・環境」を掲げています。このロゴマークは「生産~流通~消費者」のサイクルと、「価値を保証できる」という意味の「折り紙付き」を表現しています。
シンガポールでの取り組み
■油のろ過機導入による廃油の削減
DON DON DONKI シンガポール店舗では、店内調理に使用している食用油のろ過機を導入しています。食用油を一度の使用で捨てず、何度も使うことで廃油の削減に取り組んでいます。
タイでの取り組み
■困窮世帯への食品寄付によるフードロスの削減
DON DON DONKI タイ店舗では、お取引先さまからいただいた試食サンプルなどの余剰分を支援団体を通じて生活に困窮する世帯や子どもたちに提供しています。飢餓問題の解決にわずかながらでも貢献するとともにフードロスの削減にも貢献しています。
台湾での取り組み
■廃プラスチックの有効活用による廃棄物の削減
DON DON DONKI 忠孝新生店では、廃プラスチックを原料としたオリジナルショッピンクバッグを販売しています。2022年1月から6月までの期間に3,823個を売り上げ、お客さまの高い支持を得ています。
■純綿素材を使用したユニフォームの導入
DON DON DONKI 台湾店舗では、店舗で着用するユニフォームに、生分解性の高い天然綿繊維を使用しています。天然綿繊維は化学繊維の布製品より環境にやさしく、環境負荷の低減に貢献しています。
香港での取り組み
■リサイクルトレーの利用推進によるCO₂削減
DON DON DONKI 香港店舗では、生鮮食品・惣菜に使用済みペットボトルを活用して再生産されたリサイクルトレーを使用することで、CO₂排出量を削減しています。このトレーも、使用後にリサイクルすることが可能です。
マレーシアでの取り組み
■不織布レジ袋の販売による使い捨てプラスチック削減
マレーシアではプラスチックレジ袋の使用が法律で禁止されており、自然に分解できる生分解性プラスチック素材のレジ袋が主流です。しかし、DON DON DONKI マレーシア店舗では、より踏み込んだ環境保護の観点から、そもそもゴミとして使い捨てが発生しない再利用可能な不織布レジ袋を販売しています。現在は、当店が販売している不織布レジ袋をマイバッグとして使用するお客さまも増加しています。
マカオでの取り組み
■プラスチックレジ袋の取り扱い廃止による環境保護の取り組み
マカオでは2019年からレジ袋の有料化がスタートしましたが、DON DON DONKI マカオ店舗では環境保護の観点からプラスチックレジ袋の取り扱いをせず、不織布のレジ袋を販売しています。2022年1月から7月までで、大サイズの袋を約30,000点、小サイズの袋を約43,000点販売しました。また、青果コーナーでは食品ポリ袋を同様の理由で扱わず、販促物等でお客さまへ告知し、ご理解いただいた上でお買い物いただいています。