世界的な人口増加や高齢化、都市化が拡大する中で、CO2排出による地球温暖化は、ますます大きな社会課題となっています。加えて、社会は情報化・知能化の飛躍的な進展により、ビジネスモデルの変化や、人々の価値観・消費行動の多様化が起こっています。そのような中で昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、ソーシャルディスタンスや移動制限といった日常の大きな変化を経験し、ますます社会の課題や価値観が複雑かつ多様化しています。
・新興国の人口増加
・新興国の経済成長
・貧富の差の拡大
・ダイバーシティの加速・価値観の多様化
・気候変動
・資源枯渇
・脱炭素化、再生可能エネルギーニーズの高まり
・AI、IT技術のさらなる進化
・高齢化の進行
・労働人口の減少
出生数は、2016年に初めて100万人を割り込み。
今後も減少する見通し。
単身世帯は2040年に39.3%まで拡大し、最大の世帯類型に。
2050年頃には、100歳以上の高齢者が50万人を超える見通し。
IoT、AIをはじめとした新たな技術により、「第4次産業革命」とも呼ぶべきインパクトが見込まれている。
(出所)経済産業省 2050年までの経済社会の構造変化と政策課題についてより作成。
少子化の進行
8,808万人まで減少
高齢化率(65歳以上人口割合)
38.4%まで上昇
生産年齢人口(15~64歳)割合
51.4%まで低下
(出所)内閣府 高齢化の現状と将来像より作成。
(出所) 長期的な経済展望 世界の経済秩序は2050年までにどう変化するのか?
PwC分析より作成。
2021年6月期は、PPIHグループの不変の強みである「権限委譲」と「変化対応」を最大限に活用し、事業環境認識に基づくポートフォリオ経営の機能発揮で32期連続増収・営業増益を達成しました。
一方、加速する消費行動の変化に対応して今後も成長を続けていくためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)やSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を踏まえた新しい視点からの事業変革が不可欠です。まずは2025年をマイルストーンとする3か年計画を策定し、「Passion 2030」実現に向けた「道筋」を見定めていく考えです。
また、短期的な業績数値を追いながらも、長期持続的な成長に目線を向けた、PPIHグループのビジネスモデルを進化させる「仕組み」づくりも重要です。これについては、「Passion 2030」実現に向けた具体施策として推し進めていきます。