環境認識

事業環境認識を深め
リスクへ迅速に対応し機会を最大限に活用する

グローバルメガトレンド

世界的な人口増加や高齢化、都市化が拡大する中で、CO2排出による地球温暖化は、ますます大きな社会課題となっています。加えて、社会は情報化・知能化の飛躍的な進展により、ビジネスモデルの変化や、人々の価値観・消費行動の多様化が起こっています。そのような中で昨今の新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって、ソーシャルディスタンスや移動制限といった日常の大きな変化を経験し、ますます社会の課題や価値観が複雑かつ多様化しています。

日本の2050年に向けた経済社会の変化

(出所)経済産業省 2050年までの経済社会の構造変化と政策課題についてより作成。

2065年の日本

少子化の進行

8,808万人まで減少

高齢化率(65歳以上人口割合)

38.4%まで上昇

生産年齢人口(15~64歳)割合

51.4%まで低下

(出所)内閣府 高齢化の現状と将来像より作成。

2016年~2050年の年平均実質GDP成長率
2016年~2050年の年平均実質GDP成長率

(出所) 長期的な経済展望 世界の経済秩序は2050年までにどう変化するのか?
     PwC分析より作成。

機会とリスク

価値創造プロセス

コロナ禍後のニューノーマルを勝ち抜く
ポートフォリオ経営で長期持続的な価値創造を実現

コロナ禍後のニューノーマルを勝ち抜くポートフォリオ経営で長期持続的な価値創造を実現

中長期経営計画 Passion 2030

進化し続けるビジネスモデル

2021年6月期は、PPIHグループの不変の強みである「権限委譲」と「変化対応」を最大限に活用し、事業環境認識に基づくポートフォリオ経営の機能発揮で32期連続増収・営業増益を達成しました。
一方、加速する消費行動の変化に対応して今後も成長を続けていくためには、DX(デジタルトランスフォーメーション)やSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を踏まえた新しい視点からの事業変革が不可欠です。まずは2025年をマイルストーンとする3か年計画を策定し、「Passion 2030」実現に向けた「道筋」を見定めていく考えです。
また、短期的な業績数値を追いながらも、長期持続的な成長に目線を向けた、PPIHグループのビジネスモデルを進化させる「仕組み」づくりも重要です。これについては、「Passion 2030」実現に向けた具体施策として推し進めていきます。

Passion 2030
「Passion 2030」実現に向けた具体施策
New GMS構想
New GMSに向けたユニーの構造改革
  • 各店舗が立地地域のニーズに対応した独自の品揃え、売り場づくりを行うGMSの新業態「New GMS」を提案。
  • New GMSへのリニューアルによりユニー店舗を再生し、地域一番店をめざす。
  • 営業力強化を図り、優秀な店長に複数店舗を任せる統括店長制度を導入。
New GMSに向けたユニーの構造改革
国内戦略
国内ポートフォリオ経営の進化
  • ディスカウント事業、GMS事業とも急速な消費者ニーズの多様化に対応すべく自己変革を開始。
  • DX指向を強める消費者の新しいニーズに対応し、デジタル戦略を本格始動。
  • オンライン・オフラインの顧客接点拡大により、ニーズをタイムリーに捉え「顧客最優先主義」を徹底。
国内ポートフォリオ経営の進化
海外戦略
2024年6月期に売上高3,000億円をめざす
  • ジャパンブランド・スペシャリティストアとしての人気と知名度の拡大を推進。
  • 日本の農畜水産物の輸出拡大に向けた生産者とのパートナーシップ“PPIC”によりバリューチェーンの高度化を図る。
  • コロナ禍後の、宅配など、非接触型ニーズを意識したオムニチャネル化の拡充で新規顧客獲得をめざす。
2024年6月期に売上高3,000億円をめざす