「源流」は当社の企業理念集であり、全従業員及び役員が遵守すべき企業原理や経営理念、社員心得、行動規範を明文化しています。また「源流」には、人種・国籍・民族・性別・年齢などを理由とした差別を一切行わず、すべての多様性を認めることを定めています。
グローバル企業として企業理念集「源流」に記す「顧客最優先主義」という不変の企業原理のもと、全従業員、役員がこの存在意義を遵守し、経営理念に掲げる『高い志とモラルに裏づけられた無私で真正直な商売』に徹した本業の総合小売業を通じて、持続的な成長、中長期的な企業価値の向上に向けて、ステークホルダーの皆さまと対話を重ねることで実現していきます。
グループではESG推進のための施策は各委員会が企画・立案し、担当役員の決定のもと、各部署と連携の上で事業活動に反映しています。
2021年7月1日に新たに設置したサステナビリティ委員会では、環境対策及びサプライチェーン・マネジメントに取り組みます。
PPIHグループは、お客さまや従業員、お取引先さまといったさまざまなステークホルダーとの対話を重視しています。ステークホルダーから寄せられた意見に対し、迅速に改善・対応することで企業活動の向上をめざします。
人財・人権マネジメントの強化
ダイバーシティ推進
PPIHグループの女性管理職比率は2021年6月期時点で約10%と、ダイバーシティにおける女性の活躍の面ではまだまだ水準を引き上げる必要性があると考えています。
多様な価値観を持つ世界のお客さまに選ばれる店舗であり続けるためには多様な価値観を受容する企業文化の確立が不可欠であり、グループにおけるダイバーシティ推進はPPIHにとって喫緊の経営課題だからです。
PPIHグループは企業理念「源流」に「すべての多様性を認めよ」と掲げ、これまでもダイバーシティ推進をめざし複数のプロジェクトに取り組み、一定の効果を発揮してきましたが、持続的な成果をあげるためにさらなる強化が求められる局面にさしかかったといえます。私は過去の取り組みを分析し、ダイバーシティ推進の実効性を高め、企業の成長につなげていくためには、より戦略的・組織的なプロジェクト管理が必要と考えダイバーシティ・マネジメント(DM)委員会の設置を提案しました。
DM委員会は決定・実行権を持つ部長レベルで構成されるCEO直轄の組織であり、採用➡定着➡管理職登用➡役員登用➡企業の成長という5つのステージを設定して各ステージで取り組む施策を企画し、推進状況をメンバー全員で共有・管理しています。例えば管理職登用のステージでは、女性店長100名の輩出をめざす研修プロジェクト「RISE!100」を開始しました。参加者に仲間意識が生まれ、モチベーションアップにつながるなど顕著な効果があり、すでに複数名の新しい女性店長が誕生しています。
ダイバーシティ推進を図るプロジェクトは、いまのところ概ね順調に進捗しています。しかし委員会が積極的にプロジェクトを進めても、従業員一人ひとりに活動内容・進捗状況を知ってもらい、理解してもらわなければ十分な成果は期待できません。このためプロジェクトの社内認知度アップを図り、発信力の強化にも注力しています。
PPIHグループがめざすゴールは、性別・年齢・国籍に関係なく誰もが能力を発揮できる環境づくりです。今後は女性の活躍推進とともにLGBTQ+の理解、シニア・外国人の活躍推進、障がい者雇用の促進など幅広くダイバーシティ推進に取り組んでまいります。
従業員一人ひとりがダイヤの原石であり、すべての従業員がその人らしく輝ける会社にしていくという思いを込めて、カラフルに輝くダイヤモンドをコンセプトとしてデザインしたロゴマークです。PPIHのダイバーシティ推進を象徴するアイコンを作ることで、社内にビジョンの共有と認知拡大を行い、すべての社員が関心を持ち主体的に推進する意識を持つことをめざしています。