PPIHグループのビジネスモデル

PPIHグループのESGの取り組み

サステナビリティ推進の考え方

PPIHグループの持続的な成長を実現するためには、ステークホルダーの皆さまとの信頼関係を深めていくとともに、近年注目されているESGやサステナビリティの考え方で経営を推進していくことが重要です。こうした考えのもと、2019年5月よりESG推進への取り組みが本格的に始動し、当社グループ全体のESG活動情報の収集や整理、非財務情報の集計・開示などを推し進める体制を整えています。

ESG推進体制(2020年10月現在)

PPIHグループのマテリアリティ

新中長期経営計画の策定にあたって、「当社グループが大切にするステークホルダーにとっての重要性」と、「当社グループの強みを活かすことのできる活動は何か」について議論を重ね、ESGにおける重要課題の抽出を行いました。さらに、当社グループの本業によるESGの取り組みは、国連が掲げた「持続可能な開発目標」(SDGs)に重なる点が多く、この点も踏まえてESG基本方針の策定及びマテリアリティの特定を行いました。

E...環境 S...社会 G...ガバナンス

環境への取り組み

エコ・ファーストの約束

ユニーは、環境への取り組みのトップランナーとして、環境大臣とエコ・ファーストの約束を交わしています。約束の実現のため、環境計画を策定し、食品リサイクルの推進や環境教育の実施、環境配慮型PB商品の販売などを通じて、お客さまとともに「環境にやさしいお買い物」に努めています。

エコ・ファーストの約束
ユニー環境計画(一部抜粋)

食品廃棄物の削減・リサイクル強化
つくる責任 つかう責任 気候変動に具体的な対策を 陸の豊かさも守ろう パートナーシップで目標を達成しよう

廃棄物の発生抑制と資源循環の促進

ユニーは総合小売事業者として、自社での環境課題解決とともに、生産者と消費者をつなぎ「お買い物」を通じた持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。世界的な課題である食料廃棄を削減するために、日頃から適切な発注や期限の迫った商品をタイミング良く値下げするなど、食品ロスの発生抑制に努めています。現在取り組んでいる食品リサイクルループは、各店舗で発生した食品残さをたい肥や飼料として地域循環型農業で利活用する施策です。この食品リサイクルループの中で生産された野菜などを、ユニーの店舗で販売しています。食品リサイクルループを全店で継続し、エコ・ファーストの約束である2023年までに食品再生利用等実施率90%の達成をめざしています。

食品リサイクルループ

CO2排出量の削減
エネルギーをみんなにそしてクリーンに 気候変動に具体的な対策を

再生可能エネルギーの導入

再生可能エネルギーの導入 再生可能エネルギーの導入

環境マネジメントの強化
質の高い教育をみんなに 働きがいも経済成長も 気候変動に具体的な対策を

環境マネジメントシステムによる環境リスクの低減

ユニーは、持続可能な社会という大きな目的を果たすためにISO14001環境マネジメントシステムを用い、店舗や事務所の環境影響を調べて改善することに努めています。2004年1月の本社事務所を皮切りに各地区事務所が認証を取得しました。その後、店舗においても従業員自らが環境問題について考え、環境マネジメントシステムを運用することが重要だと判断し、2019年7月に全店の認証を取得しました。店舗では、毎月ISO推進委員会を開催し、環境実施計画書の具体的な数値評価・点検・見直しを実施しています。

店舗では、毎月ISO推進委員会を開催し、環境実施計画書の具体的な数値評価・点検・見直しを実施しています。

社会への取り組み

働きがいのある職場環境整備
ジェンダー平等を実現しよう 働きがいも経済成長も

「働きやすさ」と「働きがい」を両立する企業グループへ

従業員が安心して全力で働けるよう、「労働環境改善チーム」を立ち上げてアンケートや個別ヒアリングなどでグループ全体及び個人の問題点を把握し、労働環境の改善に取り組んでいます。長時間通勤が発生している場合は配置転換により改善を図り、現在と異なるキャリアを希望する場合は、多様なキャリア形成を実現する「社内転職制度」を構築するなど、新たな仕組みづくりも行っています。また、社内転勤制度、単身赴任の見直し、有給取得、女性の働き方などについても、グループ全体として問題を整理して、それぞれプロジェクトとして改善と対応に取り組んでいきます。今後も、従業員一人ひとりが安心して声を上げられる労働環境の構築と、「従業員の声」を軸に据えた問題整理と改善対応に取り組み、「働きやすさ」と「働きがい」を両立した企業をめざします。

「就労満足度アンケート」を実施しています 「就労満足度アンケート」を実施しています

人財の育成
働きがいも経済成長も

「ドンバト」で働く学生のやる気を支援

ドン・キホーテには、メイト(アルバイト従業員)が仕入れ・販売価格・売り場づくりを考えて実行することができ、やりたいことを具現化できる環境があります。
 その支援策の一つとして、若い発想力や表現力が期待できる学生メイトを対象に、スキルアップを目的としたイベント「ドンバト」を2020年より開催しています。これは、他店舗の学生メイトと、ディスプレイの工夫といった課題をゲーム感覚で楽しみながら競い合うものです。受賞者を表彰することで、PPIHグループの未来を担う「若き情熱と力」の成長をサポートしています。
 このように、メイト、社員ともに権限を持ち、切磋琢磨しながら働ける環境が生み出す力こそが強みであり、今後もこうしたドン・キホーテらしい施策を通じて、人財の獲得・育成に努めていきます。

ドンバト
開催実績:2回 エントリー総数:1,083名 MVP受賞者数:52名 開催実績:2回 エントリー総数:1,083名 MVP受賞者数:52名

ダイバーシティの推進
すべての人に健康と福祉を ジェンダー平等を実現しよう 人や国の不平等をなくそう

多様な個性を尊重し、お客さまがお買い物しやすい店舗をめざして

当社グループは、人々の多様な個性を尊重し、お客さまがお買い物しやすい店舗、そして従業員が働きやすい職場環境をめざし、ダイバーシティを推進しています。
 性的マイノリティに対する従業員の理解浸透を図るため、2016年6月にLGBTQプロジェクトを発足。2017年にはダイバーシティ推進室として本格的に活動を開始し、各拠点や店舗においてダイバーシティ研修を実施しています。従業員の意識を高め、自社内の多様性の容認を推進することで、すべてのお客さまに喜んでいただける店舗づくりにつなげています。こうした取り組みは、企業におけるLGBTQに関する取り組みを評価するPRIDE指標において、2018年から3年連続で最上位のゴールドを受賞しました。
 さらに現在、「労働環境改善チーム」と連携した「妊娠・出産・時短等ライフイベント時のフォロー体制」への取り組みや、外国籍人財に向けた先輩社員との座談会企画など、すべての従業員が多様性を認め合い、信頼・尊敬し合える職場環境づくりをめざしています。

ダイバーシティの推進

地域コミュニティとの対話強化
すべての人に健康と福祉を 質の高い教育をみんなに 産業と技術革新の基盤をつくろう 住み続けられるまちづくりを

お客さまと接点を多く持つ小売業の特長を活かした教育支援

子どもたちの職業観の育成に寄与するため、ドン・キホーテでは商売を通じて働くことの楽しさや責任感を体感してもらう学習の機会を「商育®」と名づけ、全国の当社グループ店舗で実施しています。 2020年6月期は小中学生を中心に208校、1,661名の子どもたちを受け入れました。 また、ユニーでは東海エリアを中心に地域とのコミュニケーションを図る出張講座を開催しています。「地球にやさしいお買い物講座」 をテーマに講義を行うなど、環境に関する教育支援に取り組んでいます。

商育®
商育®