PRESIDENT'S AWARD 発足
代表取締役社長CEO 吉田直樹
2023年4月3日
本日、PPIHの新しい表彰制度「PRESIDENT'S AWARD(PPIH社長賞)制度」を発足いたしました。
冒頭から恐縮ですが、私がPPIHの社長になって3年半が経ちました。この3年半で、私が最も社長CEOとして強く感じていることは、今のPPIHがあるのは、この厳しい時代を勝ち抜いてこれたのは、当社グループ社員、従業員の日々の努力の総和なのだ、ということです。
その中で、ストックオプション、また、人事制度の改訂など、いくつかの制度の改革はしてきましたが、もっと迅速に、顕著な働きのあった社員や従業員を表彰したい、という思いを強く持つようになりました。
その第一弾として、PRESIDENT'S AWARDを発足しました。
これは、営業成績以外の部分で、特にPPIHグループへ顕著な貢献があった社員や従業員に対して表彰する制度です。
特に人道的貢献や社会、地域、国際的な貢献度が高い者を受賞対象とし、またブランド力の向上等、PPIHグループの発展に大きく寄与した者を受賞対象とすることとしました。
当社はおかげさまで33期連続増収増益を果たし、今では米国・東南アジアを中心に海外でも多くの店を構え、国内、海外合わせ約700店舗。売上で1.9兆円、営業利益(43期予想)で940億円と、日本を代表する企業の一社になりました。この結果は、経営者の努力ではなく、社員や従業員の努力の総和です。その中でも、さまざまな裏方の業務もたくさんあります。
そして、営業もバックオフィスもそれぞれ負けないくらい日々チャレンジをしている人財がたくさんいて、その人たちの活動や支えがあり、PPIHグループの一つの成果となっています。
普段買い物をしている店舗のお客さまから「見えている業務」と「見えない業務」があります。
また、本社や間接部署などの「表からは全く見えないいろいろな業務」が多数あります。
そしてPPIHにはいろいろな業務があって、多様な人財がいて、いろいろな働き方があることを改めて感謝しつつ、今後はPRESIDENT'S AWARDとして従業員のがんばりに報いたいと思います。
第一弾と前述したように、今後は表彰の制度を広げて、皆さんの努力に対する経営陣の感謝を可視化していきたいと考えます。
第一回のPRESIDENT'S AWARDは、コロナ対策本部に3年間従事し一所懸命取り組んだ関係者、そして、低用量ピル服用補助制度を立ち上げた二宮取締役に授与します。
この背景について説明します。
コロナ対策本部は、2020年、社会、そしてPPIH自身もコロナというものに対してどうすべきなのかよくわからない、という混沌とした状況下で、当社内でも次々に罹患者が出たことによって急遽発足した組織です。ミッション自体が判然としない中、まさに365日、24時間体制で、当社グループのコロナ罹患者へのケアを中心に奮闘してくれました。通常の現場の忙しさや大変さとはまた違う、生命にかかわるかつ途切れることのない重要なミッションに健闘してくれたことには、感謝しかありません。ほとんど休みなく、毎日、毎晩、私も報告を受け、真摯な働きぶりに感謝しています。なお、コロナ対策本部長として日夜貢献をしてくれた波多孝明は、現在、社長室長としてPRESIDENT'S AWARDの事務局を担当していますので、今回のPRESIDENT'S AWARDの対象から外しましたが、この場を借りてPRESIDENT'S AWARDの代わりに、波多室長へその貢献を感謝したいと思います。リーダーとして、本当にしっかりとコロナ対策本部を率いてくれました。ありがとう。
低用量ピル服用補助制度は、当社グループのダイバーシティ政策の要である、女性の活躍、マネジメントへの参加プログラムの一つです。女性従業員に対するヒアリングやアンケートの結果、低用量ピルの必要性に対する理解が深まり、当社として女性が働くためにすぐできる有効な策の一つである、という結論が出ました。二宮取締役から本件について報告を受け、私はすぐに賛同しましたが、本当のことを言えば、それは積極的な賛同というよりは、受け身での賛同でした。なぜならば私は、その意味があまり分かっていなかったからです。ただ、私のこの無関心とはいわないものの、無理解、無知こそが、女性の社会進出を阻んでいる原因の一つであることに気がついたのは、当社が低用量ピル服用補助制度を発表したあとの世の中の反応でした。インターネット、SNS、メディアから賛辞が寄せられ、私もお取引先を始めとして多数の方からお褒めの言葉をいただきました。 Yahoo!ファイナンスの掲示板では、不安定な時代に、ウクライナ避難民への支援や、従業員の声を反映した低用量ピルの費用支援など、やるべきことを淡々と合理的にやって数字で語っていく姿勢を評価するコメントがありました。このコメントにはハッとさせられました。社会はPPIHのどこを見ているのか、何を評価しているのか、そういったことを端的に表現しているコメントであったと思います。
この低用量ピル服用補助制度は、新しい制度ということに留まらず、PPIHが今後社会の変化に合わせてアップデートするために何をすべきなのか、という点についての大きな転換になる提起であったと考えます。その意味で、PRESIDENT'S AWARDに相応しいと考えました。
受賞された5名の皆さん。おめでとう。そしてありがとう。